羊羹は、加賀大聖寺藩十万石の前田家にも愛され、
御用菓子商を代々にわたって賜った。
煉り固める意味の「煉」に、
頂点を目指すという「王」の字を加えて
「瑓(れん)」と書く。
その名は、前田家より授かったものである。
以来「加賀銘菓 れんの羊羹」は、
二〇〇年の歳月を超える。
旅人の美味は代々の子孫によって受け継がれ、
いまなお多くの人々に親しまれている。
時は二〇〇年前。
旅に疲れた旅人が泊まる宿もなく困っていた。
あわれに思った男は、旅人を一晩泊めてやった。
旅人は、宿を与えてくれた御礼に、
男に羊羹のつくり方を教えた。
男はあまりの美味しさに心を躍らせ、
羊羹づくりの習得にいそしんだ。
男が学んだ製法技術は代々子孫に受け継がれ、
初代 菓子屋源五郎が「れん永昌堂」の暖簾を掲げた。
創業の地は山代温泉の湯の曲輪。
山代の、今も昔も中心をなす総湯前に店を構えた。
江戸時代の温泉場が色濃く残る、
加賀の観光名所「山代温泉」の
総湯前にございます。
瑓永昌堂
〒922-0242
石川県加賀市山代温泉18-60-8map
TEL: 0761-76-1480
営業時間:8:00〜18:00
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